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〜ジョグジャカルタより〜APEXインターン生のブログ

主にインドネシアにて環境・エネルギーの分野で活動をしている、特定非営利活動法人Asian People's Exchange (APEX)のインターン生としてのブログです。インドネシアで生活していて面白いと思ったこと、当団体の活動やインドネシアの良さを発信していきます。

ジャカルタの交通事情

今回は1月中旬に行ってきたジャカルタでの出来事についての更新をしたいと思います。

 

ジャカルタに行った主な目的はインドネシア語技能検定の受験です。また、せっかくジャカルタまで来たので、以前から知っていた現地の人材派遣会社を訪問して、ジャカルタでのお仕事の事情などを聞いてきました。その後は、ビザが切れかけていたためそのままシンガポールに出てから、とんぼ返りでジョグジャに戻ってくるという忙しい旅程となりました。

 

ジャカルタに行ってまず驚いたことは、ビルが立ち並んでいてかなり都会であることと交通事情の特殊さです。

ジョグジャカルタでも、バス、タクシー、バイクタクシーと基本的な要素は変わりませんが、ジャカルタでは特に一般の車両と比べてタクシーなどの交通サービスの割合がかなり高いと感じました。

空港からはやむをえずタクシーを使うしかなかったのですが、その他は徒歩かバイクタクシーで済ませました。道路をよく見ていると4〜5割程度でバイクタクシー、タクシーなどの車両で占められていました。

バイクタクシーは、GO-JEK, Glab bike, Uberなど、タクシーはエクスプレス、ブルーバード、ダイヤモンドなどが多かったように思います。ジャカルタも公共交通がまだまだ不便ですので、目的に応じて移動手段を使い分けないといけません。

 

安全で節約できる旅をするには交通事情についても知っておく必要があると痛感させれれました。

 

 

ポンティアナックの文化

こんにちは!

APEX海外インターンの大野です。今回は炭のガス化技術に関するセミナーの参加のため、西カリマンタンのポンティアナックへ行く機会がありました。

西カリマンタンの無電化地域に炭のガス化技術を利用した発電装置を導入するAPEXのプロジェクトで、現地の炭技術を扱うディアン・タマ財団との共同で開発やセミナーなどが行われています。

 

今回のセミナーに関する内容は塩原さんが報告予定のため、今回はポンティアナックの文化や見どころについてご紹介したいと思います。

セミナーが終わった次の日にディアン・タマ財団にご挨拶に行き、ちょうど昼から自由時間ができました。ディアン・タマのオフィスに住んでいるという市内の大学生のボビ君が、市内を案内してくれるとのことで、お言葉に甘えて文化施設などを見にいくことにしました。

 

赤道記念碑

一つ目に訪れたのは赤道記念碑です。ポンティアナックは赤道上にあり、太陽がちょうど真上に来る時は直立していると影が自分の真下に来るので見えなくなるそうです。また、それにちなんだお祭りもあるとか。

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            赤道記念碑

 

記念碑の近く、川沿いの船の上のレストラン(屋台)があったのでそちらで昼食を済ませ、クラトン(王宮)へ

彼にポンティアナックの地方の言葉はどんな感じですか?と聞いたところ、マレーシアと非常に近いのでマレー語とほぼ一緒なんだそうです。マレーシア語とインドネシア語は少し似てますが、同じ単語でも意味が違ったり、a (アー:インドネシア語読み) の発音がa (ウー: マレーシア語読み) になったりと、少しややこしいです。

 

クラトン(王宮)

クラトンもマレーシアの文化がかなり入ってきて、石でできている白が基調なジョグジャカルタのクラトンと比べて木と石造りの黄色が基調な派手な感じが珍しく思えました。

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          クラトン内部

 

カトリック教会

もともとのルーツが中華の方も多く、こちらではキリスト教の割合が高めです。そのため中華料理や豚料理といったものも人気です。

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           サントヨセフ教会

 

バティック

最後に、西カリマンタンのバティックです。バティックの柄は地方によって異なり、特徴があります。ジョグジャの茶色のバティックと比べてポンティアナックのものはかなりカラフルだと思います。柄も綺麗なものが多いです。

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ジョグジャカルタの下水処理場へ

11月の中旬にジョグジャカルタ唯一の下水処理場へ訪問を行ってきました。

村よりも小さい住宅の区域ではコミュニティー排水処理施設がありますが、下水処理施設としてはジョグジャカルタ特別州のバントゥール県のみです。

 

 

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この後ろに見える大きいアメンボのような機械は曝気装置で、下水に酸素を供給することで微生物による汚れの分解を促進しています。

9時頃から事務所に伺い、ポンプ室、スクリュー、沈砂池、通性ラグーン、浄化池、汚泥乾燥場、ラボの順に案内していただきました。下水処理場では毎日決まった時間に流入水、流出水と各プロセスで水質分析を行っています。

過去数カ月分のデータを見せていただきましたが、流入下水には汚れのムラがあるものの放流する排水は排出基準であるBOD(水の汚れのパラメーター) 50mg/Lを下回った25mg/L以下までの浄化が行えていました。

 

この訪問までに下水処理場に関するインドネシア語の訪問レポートを読んだり、アポを取ったりと一ヶ月ほど時間はかかりましたが、知識を詰めていた分たくさんの質問をすることができました。

 

 

中央ジャワでの排水処理施設メンテナンスの実施

こんにちは!インターンの大野です。
今回は9月下旬に行った中央ジャワでの排水処理システムのメンテナンスの報告をしたいと思います。
 
テガール県 Google マップ

カロンガン県 Google マップ

テガール県はジョグジャカルタのPUSTEKLIMのオフィスから250kmほど離れており、プカロンガンはその道のりにあります。かなり遠い出張となりました💦 

 

 今回はメンテナンスの様子の一部をお伝えしたいと思います。

スレロック バル地域
1か月電気が止まっていた状態でしたが、国からの電気が再び接続されて電気系統の故障はありませんでした

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           排水処理装置の電気系統は異常なし

 

好気性排水処理装置である回転円板のモーターが伸びていたので鉄柵を一時的に取り外して、位置の調節を行ったところ、問題なく運転が再開されました。

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一ヶ月ほど運転が行えていなかったため草がチェーンの方まで伸びてきている。経年劣化によってチェーンが伸びてしまっている様子。

 

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盗難防止用の鉄柵を外した後に、据え付けたモーターを一旦外し、チェーンがたるまないように位置の調整を行いました。

この他にも3件のメンテナンスと状況の確認を行いましたが、住民のメンテナンスが不十分であったり、本来ならば連続運転が好ましいのですが節電のため回転円板が4日ほど止められていたりという不備が目立ちました。

メンテナンスののちに、PUSTEKLIMのスタッフが住民へメンテナンスに関する指導を行い、故障が起こる前に定期的にメンテナンスを行い、連続運転を図るようにお願いをしました。

 これからも住民たちでの完全な持続運転ができるように、定期的に運転管理のメンテナンス、指導を行っていきます。

イスラム教のお祭り 犠牲祭当日

本日はついに犠牲祭当日です。

行事はジョグジャカルタの一番大きな大学で行われるとのことでしたが、実施日が違うらしく、インドネシア人の友達の家の近くのモスクの行事に参加させてもらうことになりました。犠牲祭は4日間にわたり開催されるとのことです。

 

朝9時ごろに友人の案内でモスクに行く

すると既に人が大勢集まっていてモスクの裏の広場では、牛や羊、山羊の屠殺(とさつ)が始まっていました。初めに見たのは牛の屠殺で、正直なところかわいそうに思えました。

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写真:屠殺の前に牛が暴れないように縛り付けられている様子

大人も子どもも食い入るようにその一部始終を見ていました。

 

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写真:少しわかりにくいですがフェンスの外側の濃い赤色の服を着た男性がマイクを持って、屠殺中にお祈りの言葉を捧げています。

 

モスクや犠牲祭を案内してもらう

行事を見ていると近所のおじいさんに日本語で話しかけられ、犠牲祭やおじいさんについての話をしていました。彼は1994年ごろ、ちょうど僕が生まれた頃に日本に10ヵ月間来て、工業高校で日本の技術を学んで帰ったのだそうです。インドネシアに帰った後すぐに阪神淡路大震災が起こりショックを受けたと話していました。

今日はそのおじいさんがモスクを案内してくれ、僕たちにおやつを出してくれたり、ご飯に誘ったりしてくれました。

 

肉を捌いたり、分配をする様子

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この場所では、牛や羊、山羊を捌いて分配をします。屠殺の横では内臓をきれいにして食べれる部分とそうでない部分を分け、後ろでは肉をさばいてご飯の準備をしています。見た目はまさに市場のような感じでした。

 

ご飯に招待していただく

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友人の家で休んでいたところ、先ほどのおじいさんにお昼ご飯に誘っていただきました。写真はちょうど、彼が「おかずはこのお皿、ご飯はここから好き なだけ取っていいよ」と言ってくれている場面です。いきなり外から来た人に対しても色々と優しくしてくれる、彼らの寛容さや優しさに触れることになりま す。

 

牛、羊、山羊はそれぞれ人間何人分の犠牲になるのか?

彼らに聴いたところムスリムの行事である犠牲祭の中では、牛は7人のため、羊とヤギは一人分と考えられています。

これは各動物一人当たりの人間に必要な動物の犠牲の数です。牛は25000円ぐらい、ヤギも羊も20000円ぐらいなので牛を一頭買う方がコストパフォーマンスが良いわけですね。これは単に牛の体が大きいため、羊や山羊のそれだけの分に相当するという意味だと思われます。

もちろん肉は所有者や参加者で分け合うので、羊1頭を一人で食べてしまうというわけではありません。

 

今回の行事では、動物の屠殺から解体、食事まで参加させていただき、改めて動物の命の重さを身近に感じることができました。

 

イスラム教のお祭り 犠牲祭とは?

インドネシアでは2016年9月12日は国民の休日、犠牲祭です。

まず、イスラム教には二つの 'イード' があります。一つは断食明けのお祭り、もう一つは犠牲祭です。7月には断食明け大祭(Idu l-Fitr: イド・アル=フィトル)があり、インドネシアでは日本で言うところのお盆のような長めの休暇がありました。また、9月12日には犠牲祭(Idu l-Adha: イド・アル=アドハ)により国民の休日となります。

昨年の2015年の犠牲祭の頃、僕は学会でマレーシアに行っており、学会後の観光の予定が国民の休日で博物館などが全て閉まってしまうという目に遭いました。その頃は、犠牲祭って何が犠牲になるの?という程度の疑問でした。

 

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創世記に由来する重要なお祭り(儀式)

犠牲祭の起源は遥か昔、旧約聖書の創世記のお話にあたります。

 アブラハムとサラという神様を熱心に信じている老夫婦がおり、信じ続けた結果、高齢にして子どもを授かることができ、その子どもはイサクと名付けられました。ある時、アブラハムは神に試練を与えられ、山でイサクを自分のいけにえにするように言われました。頂上に着き、アブラハムがイサクに対してナイフを振りかざしたところで天使に「その子を殺してはならない!そこの子羊を代わりにいけにえにしなさい。」と言われ、イサクは助かり、子羊が犠牲になってアブラハムらの信仰が示されました。(創世記 15:1-6, 21:1-7, 22:1-19)

もちろんこれはキリスト教イスラム教、ユダヤ教に通じる話ではありますが、'犠牲祭' という習慣に限ってはイスラム教徒特有のお祭りです。

こちらは、犠牲祭の様子が描かれた記事です。

衝撃!! イスラム教の犠牲祭イード・ウル・アザー | インド大好き!ティラキタブロ グインド大好き!ティラキタブロ グ

 

信仰を示し、命に感謝をするための犠牲祭

上記のコーランと創世記のお話から、信仰を示すため、命をいただくことへの感謝の儀式として今でも羊や牛、ヤギを生贄にするという習慣が残っています。

外から見れば、かなり残酷で怖い儀式のようにマイナスイメージに取られてしまうこともあるでしょうが、上記のような神聖な意味と子どもたちにとっての食育効果もあるようです。

 

ジョグジャの様子

ジョグジャでも犠牲祭のために山羊(Kambing)、羊(Domba)、牛(Sapi)が売られており、下の写真のように空き地を利用して牧場が出張しています。

商人のお兄さんに聞いた所、大きさや質にもよるけど山羊は3juta〜4juta(日本円で25,000〜35,000円ぐらい)とのことです。これは食べるために売っているの?と聞くと、なんでそんなこと聞くの?という不思議そうな顔をされました。

 

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               Evaお兄さんのヤギ市場

 

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今回は道端でヤギを見かけたことをきっかけにピンときて記事を書きましたが、自分の勉強にもなりました。自分で犠牲祭を見る勇気はありませんが、また友達から様子を聞いてみようと思います。

それではまた!

APEXスタディツアーを終えて 〜ジョグジャカルタ編〜

みなさんこんにちは、インターンの大野です。

今回は、先日開催されたAPEXのスタディツアーの内容を更新します。

 

 僕がAPEXのスタディツアーに初めて参加したのがちょうど2年前の夏頃で、フローレス島、バリ島、ジョグジャカルタでの密な体験を今でも鮮明に覚えています。今回は、インターン生としてジョグジャで参加者を迎えることになるとは想像していませんでした。

 

ジョグジャカルタ1日目 〜排水処理事業〜

ジョグジャカルタでは、現地の適正技術排水処理技術センター ( PUSTEKLIM ) とディアン・デサ財団 ( Yayasan Dian Desa ) の事務所訪問や排水処理プロジェクトの様子を見学しました。

PUSTEKLIMにて排水処理事業の全体の説明を行ったのち、実際に排水処理設備の導入されている村に訪れて見学をしました。

1件目のクリチャック村では、施設を管理していただいている方に普段の維持管理の内容や導入後の衛生環境の改善の様子などを話していただきました。また、各村では各家庭から維持管理費用を集金しており住民たちで負担を相談し合いながら、現在に至るまで運用を持続的に行っています。

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クリチャック・キドゥール地区にて参加者と村の排水処理施設管理者との質疑応答の様子

 

 カラングワル村においても担当者の方から熱の入った説明をしていただきました。処理を終えた後の水が溜められている水槽には鯉が飼われており、村の排水を再利用できることとMCK(水浴、洗濯、トイレを行える水場)の管理費用が安いということを強調してお話をいただきました。

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 カラングワル村にて排水処理設備の説明を受ける参加者

 

 

排水処理設備の見学が終わった後、スクナン村へと移動します。

スクナン村はゴミの再生利用、コンポストの作成、エコツーリズムを行なっている現地でも有名な村で海外からの視察もよく来られるそうです。

こちらでは、スクナン村でのプロジェクト説明を終えた後、村で食事をいただき、インドネシアの伝統音楽のガムラン演奏体験やホームステイを行いました。

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ガムランの演奏体験が終わり集合写真! 3曲もひけるようになりました!

 

 

ジョグジャカルタ2日目 〜バイオマスガス化事業〜

 スクナン村での朝食とプラスチックごみからの小物作り体験を終えたのち、PUSTEKLIMへと向かいます。2日目は主にバイオマス事業についての説明、モデルプラントの見学を行いました。

 

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APEX代表の田中によるバイオマスガス化事業についての説明の様子

お昼休憩の時間にも事業や技術に関する活発な質疑応答がありました。

 

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バイオマスガス化事業、コールドモデルについての説明

実証実験に向けての準備を行っている最中です。午後からは、事務所から北に位置するモデルプラントの見学やディアン・デサ財団の訪問などを行いました。終わりには、ディアン・デサ財団のリーダーのアントンさんと、スタディツアーを終えて感じたことなどを共有したり、議論する場が設けられました。

 

APEXスタディーツアーを終えて、参加者の皆さんがジョグジャにて有意義な時間を過ごされたようでホッとしています。参加者の一人に一番ジョグジャで思い出に残ったことは?と尋ねると、ガムランの演奏体験がとても楽しく印象に残ったと答えていただきました。

スタディツアー中に、大雨や渋滞に遭ってしまったものの概ね予定どおりにトラブルもなく、無事終えることができました。2年前の参加者としての立場と現地で案内する側の立場の両方を体験できたのは自分自身の成長にも繋がることだと感じています。

 

インターン 大野